フォーカサー(フォーカシングをする人)
フォーカシングを行う人のことで、フォーカシングにおいてはフォーカサーは主役です。
体験過程を使いますので、その問題を感じている本人以外はフォーカサーになりません。
当然、どんなセラピストでもフォーカサーに取って代わることはありません。
フォーカサーは自らの内側にフェルトセンスを感じ取り、対話していくことを行います。
リスナー(聴いてくれる人)
フォーカサーの傍らで傾聴を行う人です。
傾聴というとわかりにくいかも知れませんが、フォーカサーが解決に向かうことを信じて、傍らでフォーカシングに耳を傾ける人でです。
あくまでも傾聴であって主役ではありません。
セラピストなどは、このような立場にもなります。
積極的なアドバイスをしたりすることはありません。
ガイド(提案する人)
フォーカサーの傍らにあって、「じゃあ、その『何か』に向かって挨拶をしてみることはできそうですか?」と提案したり、フォーカサーのフェルトセンスとの関わり方について、少し手助けしてくれる人のことをいいます。
体験的にですが、本などを読んでフォーカシングを学習するよりも、ガイドの手助けを借りて、フォーカシングのイメージや感覚をつかんでから自分でやった方がより早くフォーカシングに慣れ親しむことができるようです。
複合的な立場
フォーカサー、リスナー、ガイドのうちいくつかを同時にやる場合があります。
例えば、一人でフォーカシングをするときは、フォーカサーとガイドが一体になっていますし、フェルトセンスからのメッセージを受け取るときは、フォーカサーとリスナーになっている場合もあります。
セラピストだと、リスナーとガイドを同時に行うこともあります。
3つの立場はありますが、フォーカサー以外は境界線が曖昧です。